札幌大学文化学部の公開講座「北方文化フォーラム」を、6月27日(金)午後6時から札幌大学で開催します。今年度第2回目となる今回は、財団法人出光美術館主任学芸員 笠嶋忠幸氏を講師に迎え、「和歌と美術―描かれた歌人の世界」と題して講演会を行います。
柿本人麻呂や在原業平など古来の名だたる歌人たちの和歌に、その絵姿などを書き添えた歌仙絵というものがあります。平安時代から私たちが受け継いできた和歌は、歌そのものだけでなく絵画や書という表現方法も同時に行われてきました。その絵画や書には、時代と共に変わる歌の解釈の影響を受けながら、さまざまなメッセージが込めれています。今回の講演では、歌仙絵や伊勢物語などの絵巻、挿絵などの現物を数多く調査し、二大万葉歌人である人麻呂と山部赤人の同一人物説などを研究してきた笠嶋氏が、和歌と日本絵画および書との関わりについて、多くの美しい画像を例示しながらわかりやすく解説していきます。受講料無料で事前申し込み不要です。