1月25日の教育学術新聞に本学といわき明星大と協定についての取材記事が掲載されました。
【記事本文(抜粋)】
札幌大学(桑原真人学長、札幌市豊平区)は、このほど、いわき明星大学(関口武司学長、福島県いわき市)と、福島県出身学生のUターン就学を支援するための協定書に調印した。この協定は、札幌大に就学する福島県出身の学生のいわき明星大への転入?編入を支援する取り組み。人材流出が懸念される中、復興を担う若者を福島県内で育ててもらおうと札幌大がいわき明星大に働きかけていた。札幌大といわき明星大は、東日本大震災の影響で若者の人口流出が著しい福島県の現状を憂慮。復興には若く優秀な人材が福島県内に留まり活動を続けることが重要と考え、この協定の準備を昨年八月から行ってきた。少子化や大学全入という厳しい大学経営がいわれるなか、各大学にとって学生の確保は最重要課題。今回のように、他大学への転出を大学が支援するという協定は極めて珍しい。札幌大には現在、福島県内出身の学生が八人いるという。大学では、学生に協定の趣旨を伝えるとともに、こうした支援の輪が広がるよう、札幌圏内の大学学長らの会合でも協定について説明していくという。両大学の締結により編入?転入を希望する学生に対しては、相互の事務手続きの簡略化や編入後の履修がスムーズに行えるようになる。いわき明星大で行われた締結式で、札幌大の山田玲良副学長は、「福島県内で学ぶ学生が、将来いちばんに福島県の復興を支援する人材であってほしい。福島県の将来を担う人材が一人でも多く県内に残り、また、優秀な人材が福島県に流入する潮流ができればと考えています」と話している。また、いわき明星大の関口学長は「福島県の将来を考えていただき、本当にありがたい。復興、発展につなげたい」と謝意を示した。
2011/1/25, 教育学術新聞, 4ページ
※教育学術新聞許諾済、教育学術新聞(1月25日)( PDF形式:1.7MB)